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6月2日は逗子花火大会


 逗子の花火大会が来週の土曜に開催される。昨年までは真夏のウイークデーに開かれていた。
 もしかしたら、この開催時期の移動に、私も少しは絡んでいるのかもしれない。

 昨年の今頃、ある市会議員にメールを送った。たまたまその人の広報チラシがポストに入っており、そこにメールアドレスが記載されていたからだ。その人のことは、それまでほとんど知らなかった。
 以前から逗子の花火大会がウイークデーに開催されることに不満を感じていた。それでは、仕事をしているお父さん、お母さんが見に行けない。税金を払っている人が見られない時期に、市民のためを謳う花火大会を開催する市の感覚が理解できなかった。そこでメールで、そのことを市会議員に訴えた。
 すぐに市会議員から返事が来た。内容は週末に開催できない理由がいくつか記されていた。私も返事を書き、何回かのメールをやり取りした。なかなか二人の意見は一致しなかった。すると市会議員が、会いたいというメールを寄越した。私は快諾した。

 市会議員が自宅に来た。2時間程度、話したと思う。
 市会議員は丁寧にウイークデー開催の理由を話してくれた。しかし正直、最後まで納得できなかった。最後は曖昧なままだが、仕方がないですね、という結論に至った。
 別に一市民でしかない私を説得しても、市会議員としてはあまりメリットがない。私も、自分が納得してもしなくても、事態に変化があるわけでないことは分かっていた。ゆえに意見はそれほど強くぶつかったわけではない。
 私としては、消化不良のような事後感はあったが、それでも市会議員がわざわざ家に尋ねてきて、2時間も費やして、一市民の意見を聞いてくれたことは驚かされた。納得はできなかったが、悪い気持ちはしなかった。

 2時間の間、市会議員がした説明は以下の通りだった。
1) 現状でも参加者は多く、週末に開催する余裕はない。
2) 余裕のない理由は、警備の人員が足りない。
3) 場所がない。会場は逗子海岸だが、逗子海岸は比較的小さな海岸であり、物理的にこれ以上、広げることはできない。
4) 警察の許可が下りない。
5) 資金も不足している。週末開催になると、より費用がかかる。

 私にはどれもが解消できる要因に思えた。人員はたとえばボランティアを採用する方法もある。場所はあらかじめ海岸に入るひとはチケット制にすれば、混雑は解消できる。資金は現状でもスポンサー収入が経費の半分以上を占めているらしいが(ただし1社のみ)、新規のスポンサーを獲得すれば済む。警察についてだけは未知数だが、それも環境が整えば、警察も納得するのではと思えた。たんなる無責任な思い付きであるが。
 
 ということで、その場では完全に納得できなかったが、さすが市会議員である。ディベートはうまい。私は段々と話すのが面倒になり、最後は私が折れるような形で、話を終えた。それ以来、花火大会のことは考えないようにしていた。
 ところが昨日、ポストに「6月2日、逗子花火大会開催」というチラシが入っていた。

 もちろん私の意見が採用されて、実施時期が変わったわけではないだろう。しかし、少しは後押しの要因になったかもしれない。
 夏はこの辺りは、鎌倉も葉山も花火大会を行う。確かに花火は夏と相性がよい。しかし季節的には梅雨の前のこの時季も悪くない。
 土曜開催ならば、お父さんも、共働きのお母さんも一緒に家族で花火を眺めることができる。貴重な市税を使う市民のイベントである。少しでも多くの市民が楽しめる今回の開催に、大いに期待している。

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ジェイク・シマブクロから、Char


 ウクレレのジミヘンといわれる、“ジェイク・シマブクロ”って知ってますか。テレビに出たこともあるようなので、けっこう知られている人なのかもしれない。私の場合は、つい昨日知った。
 翻訳関連の仕事をしていて「Ninety percent of life is just showing up」という言葉の原典を調べていて、あるブログにたどり着いた。そのブログの中でジェイク・シマブクロのコンサートに行って感動したという記事があり、興味を持ってユーチューブで見てみた。それで知った次第である(Ninety・・・は、ウディー・アレンのことばだった)。
 なんというか、ウクレレの常識を超越している。ウクレレといえば高木ぶーや牧伸二ぐらいしかしらないので、偉そうに語ることはできないが、とにかく自分の知っているウクレレとは異質である。いわゆる超絶技巧というやつだ。昔、高橋竹山を初めてNHKの番組で見たときと同じ驚きを覚えた。もしまだ聞いたことがない人は、ぜひ聞いてみてください。



 上に掲載した動画はソロのものだが、ユーチューブにはCharとのセッションも掲載されていて、聞いてみた。これもとてもよい。
 そこでCharだ。Charを初めて知ったのはテレビ番組でだった。1970年台である。「気絶するほど悩ましい」を歌番組で歌っていた。
 当時はニューミュージックの御三家といわれるミュージシャンがいて、Charはそのうちの一人だった。他は世良正則と原田真二。
 一番人気があったのは世良正則だった。ツイストというバンドを組んでいた。「燃えろいい女」や「銃爪(ひきがね)」はベストテンで何週もトップを続けた。才能が一番あると言われたのは、原田真二だった。デビューと同時に「てぃーんず ぶるーす」、「キャンディ」、「シャドー・ボクサー」をほぼ同時期にリリースし、天才ぶりを見せつけた。
 Charといえば、この二人よりもちょっと地味だった。ルックスもそれほどではないし、曲も癖があり、一般受けはしなかった。ただギターへのこだわりは、当時次々と出てきたニューミュージック系のミュージシャンとは異質さを感じさせた。
 僕は高校時代、ロックバンドを組んでいた。下手くそながらギターを弾いていた。だからCharには興味を惹かれた。ギターが相当なレベルであることは、僕にも分かった。しかししょせん、「ニューミュージックじゃん」、という意識もあった。ギターなら、渡辺香津美や山本恭司がいたし、カシオペアもテクニックを見せつけていた。Charはギターリストというよりも、当時はアイドル路線に近かったから。

 ところがあれから30年。御三家の立ち位置は、随分変わった。世良正則はヨッチャンと「ヤッターマン」の曲をカバーし、原田真二は松田聖子絡みでぐらいしか登場しない。二人はあっちにいったり、こっちに来たり。自分探しに忙しかったようだ。
 一方、Charは同じことをやっている。同じことをただ続けることは、それだけで美質である。今となっては、Charが一番、カッコいい。
 シマブクロとの共演もよかった。若い頃はトッぽいロッカーだったCharも、すっかり老成の雰囲気を漂わせていた。それでも見た目も十分カッコいいが。なにより若いシマブクロを引き立てようとする余裕が感じられた。

 ついでに世良正則でユーチューブを検索したら、宇崎竜童と岩城滉一の3人でギターを弾いているファイルがたくさん出てきた。Char&シマブクロを聞いた直後だったので、最後まで聞くに堪えなかった。原田真二だが。この人は、検索することを忘れてた。

 ジェイク・シマブクロは、日系アメリカ人であるらしい。

日本の実効法人税率は高くない


 ある本を読んでいたら、日本の法人税率は実は高くないという表現に出会った。日本の法人税率は約40%であり、アメリカと並んで世界で最も高い水準だという報道を目にすることが多く、意外に思った。そこでネットで調べてみた。すると本の通りであることが分かった。
 どういうことかというと、次の2つのことが実は隠されており、日本の実質の法人税率は海外と比較して高くないのだ。1つ目は社会保険料の法人負担の割合が、諸外国は高い。2つ目は日本の法人税には控除が多い。控除には研究開発費や外国で支払った税金の控除などがある。

 以下のグラフを見ていただきたい。グラフは財務省のホームページにある「平成22年度税制改正の大綱」からの抜粋である。

実効法人税率比較(縮小)

財務省ホームページから(クリックすると拡大)
(http://www.mof.go.jp/tax_policy/tax_reform/outline/fy2010/zei001e.htm)


 自動車とエレクトロニクスはアメリカとイギリスより高いが、ドイツ、フランスよりも低い。情報サービスはイギリスだけが日本よりも低いが、アメリカ、ドイツ、フランスは日本より高い。金融はイギリス、ドイツは日本よりも低く、アメリカ、フランスは日本よりも高い。
 産業によりばらつきがあるが、総じて日本の実効法人税率は高くない。

 日本の法人税は高いものだと信じていた。経済界や学界の識者がこぞってテレビでそう述べているからだ。こんなにも法人税が高ければ、日本の企業は国際競争に不利であろう。日本の企業が元気のないのは、高い法人税率のためだ。法人税率を引き下げれば、日本企業も活力を戻し、かつてのように景気もよくなるに違いない。されば所得税を上げても仕方がない。苦労はみなで分かち合わなくてはと、私は素直にそう思っていた。
 しかしだ。現実は違っていたのだ。

 それと、所得税だ。かつては住民税と合わせた最高税率はなんと78%だった(昭和62年)。この数字も財務省のホームページから拾ったもので、信用していただきたい。それが最高税率はどんどん下がり、今は50%である。金持ちはうんと税金が安くなった。
 一方、所得税の課税最低限は、夫婦子2人のモデルケースで平成16年までは384万円だったが、現在は325万円に低下した(財務省HPから)。低収入に、厳しいものとなってきている。

 私も何を隠そう課税最低限の境界線をうろうろしている身である。えばれることではないが。
 このラインの突破は嬉しいことなのだが、ダメージも大きい。税金だけでなく社会保険料と年金もほぼ同程度の収入で支払いが始まるためだ。そのため、公的支払額は一挙に増える。
 どのぐらい増えるかというと、大ざっぱだが社会保険料と国民年金で、合計で40万円程度になる。そこに税金が所得税5%、住民税が10%の合計15%。
 それまでゼロだった支払いが一挙にそれだけ加算されるのだから、たまらない。もとから生活最低ラインギリギリでありながら、突然負担が年間7,80万円も発生するのだ。この境界を突破したばかりの人が、一番苦しいと思う。利口な人であれば、あえて超えないように収入を調節するだろう。
 まったく低所得者には働く意欲をそぐ税制である。

 それでも納税は国民の義務であり、年金は自分のためというよりも、老いた父や母への仕送りと思い、こころよく引き受けようと努めていた。
 企業も苦しいだろう。企業があってこそ、日本経済は動くのだし、我々の生活も潤う。だから企業には文句はない。でも情報はきちんと開示してほしい。う~ん、この表現は正しくないかな。財務省はホームページで公開しているのだから。マスコミかなあ。これももしかしたら報道されていて、自分が知らなかっただけかもしれない。勉強不足は、自分の責任なのかな。

雲のフィルター


 日食だとか月食だとかの自然現象にはあまり興味がない。今回の金環日食も、平安時代以来だとかの非常に珍しいものらしいが、見られたら見る、程度の気持ちでいた。なので専用の眼鏡も買わずにいた。
 昨日の朝は、妻はいつもよりも一本早い電車で出勤した。金環日食に間に合うようにだ。
 妻が出かけてから、食器を洗い、猫のトイレを掃除して、ゴミ出しを済ませ、さて一服という段で、日食のことを思い出した。眼鏡を買ってないので、テレビで見ようと思い、テレビをつけた。
 民放は日食一色だった。日食は西から東に進むらしく、九州の様子、関西の様子、と近づいてくる。そろそろ関東も日食が始まるころだとテレビが言い出すと、やはり見たくなった。でも自分は眼鏡がない。さてどうしよう。
 うちのリビングは東向きに窓がある。リビングから太陽の様子が眺められる。直に見てみる。やはりまぶしい。無理をして、歳を取ってから盲目になるなんてのは、避けたいので。ちら見である。ちら見だと、やはり満足できない。それで家の中のものを、眼鏡の代用になりそうなものを探す。ピンクの半透明のバインダーでトライしてみる。ダメ。全然、見えない。新聞やバケツの蓋など、さまざまな品でトライしたが、全滅であった。ああ、どうしよう。思い切って、直接見ちゃうか。でも、拙速は将来の禍根を残す。諦めて、テレビで見るか。
 そこに僥倖がさした。雲がかかったのだ。
 雲だけだとちょっと怖いので、窓を閉め、網戸も締めて、レースのカーテンも閉めた。そこから太陽を望んだ。きれいに金環が浮かび上がった。それでも長い時間は目に悪いだろうと考え、2、3秒見ては、他を眺め、目を休めて。
 2、3秒を何回も繰り返した。異常な行動を示す飼い主に、猫たちは興奮気味だ。一緒になって、そわそわしている。
 しばらく見てから、足にまとわりつく猫たちを置き去りにして、外に出た。もしかしたら外気の様子が変わったのではと思ったからだ。

 外はいつもの朝よりもひんやりとしていた。相変わらず太陽は雲に隠れている。それでも金環ははっきりと浮かび上がる。
 曇った朝に、晴れた日は賑やかな鳥たちも、声を潜めている。うちは住宅街に建つのだが、高齢化が進んでいるためか、外で日食を楽しんでいる人はいない。実に静かである。
 3分ほど、日食の雰囲気を楽しんだ。
 いえに戻ると、猫たちも興奮が収まっていたようで、それぞれお気に入りの場所に収まっていた。

二人の会話


 先日、いつも行くジム(公営体育館だけど)で、僕がトレーニングする隣で話していたふたりのご老人の会話。

A:お疲れみたいですね。大丈夫ですか?
B:いや、なに。ちょっと休んでるだけですよ。しかし、あれですね。ちょっとやると、すぐに疲れちゃう。やっぱり歳ですね。
A:わたしもそうですよ。ほんと、いやになっちゃう。
B:歳といえば、物忘れが激しくて。この間も、写真を整理していたら、知らない人の写真が一杯ある。
A:というのは?
B:以前、海外に赴任してたんですけど、ゴルフの写真なんかで、一緒に映っている人が誰だか分からない。
A:そりゃ、たまたまそこで出会った人じゃないですか?
B:いや、多分違うと思うんですよ。きっとその当時は、たまに会ってゴルフなんかをしてた人だと思うんですよ。取引先とか。でも顔を見ても、誰だか思い出せない。そんな写真がたくさんある。
A:ああ、私も同じですよ。学生の頃の写真なんかだと誰だか分かりますが、仕事をしてからの付き合いは、そんなもんですよ。
B:そうでしょうかねえ。いったいあの人たち、誰なんですかねえ。見たことあるよな、ないような。
A:はあ。
B:それとね。年賀状なんですが、私は未だに200枚以上、書いてるんですよ。
A:そりゃ、ご立派。
B:でもね、恥ずかしながら、そのうちのかなりの数、知らない人に出してるんですよ。毎年、向こうから来るんで、こちらも出すんですが。いつも、この人は、誰だったかなあと、首をひねりながら、出すんですよ。
A:ほほう。
B:それとね。どうもその数が増えてる気がするんですよ。
A:知らない人の数が増えていると?
B:そうなんですよ。以前は、10人程度だったような気がするんですが、今は50人ぐらいかなあ。知らない人に書いている。
A:50人ですか。200人のうち、50人か。結構な数ですね。
B:そうなんですよ。もう知らない人に出すのは止めちゃおうかなと、毎年思うんですが。でもつい出しちゃう。
A:それは、ご立派ですよ。未だに200枚も書くのは偉い。分からなくてもいいんじゃないですか。きっとあちらさんも分からずに出してるんじゃないですか。まあ、なんというか。続けるってことは、大切ですから。
B:そうですよね。何事も続けることは大切ですからね。
A:そうですよ。続けることが大切。こうして体を動かすのも、続けることが大切。
B:私も、そう思って、毎日ここに来てますが。しかし、正直に言って、体操(ジムトレーニングのこと)ってのは、あんまり楽しくないですね。
A:そうですねえ。体操ってのは、あまり楽しくないですね。
B:うん、つまらない。


 僕がベンチに腰かけて、カーリングをしているところに、お二人が来て、話し始めた。途中、あまりに面白くて、腕に力が入らなくなってしまった。思わず、会話に加わりたくなったけど、お二人は真剣な様子で話されていて、若い門外漢の参入は喜ばれないように思い、自重した。
 年配者の多いジム(公営体育館だけど)が、前よりも好きになった。

私って褒められて育つタイプなんですよぉ


 アンジェラ・アキのSONGBOOKというのをNHKでやっていたが、良い番組だった。ほぼ欠かさずに見た。翻訳をやっているといっても、僕ぐらいのレベルだと、英語の歌詞は歌詞カードを見ても意味が分からないことが多い。番組では誰でも知っている有名な曲(マドンナ、ボズ・スキャッグス、ビリー・ジョエルetc.)の歌詞を解説してくれた。ああ、なるほど、こういう意味だったのかと、初めて歌詞の意味が理解できた曲がいくつもあった。
 ところで番組の中で、ある出演者の女子学生(学生がアンジェラ先生の講義を聞く形式)が、「私って、褒められて育つタイプなんですよぉ」という発言をした。最近、よく聞くセリフだ。このセリフを聞くたびに、その人の暗い将来を感じ取ってしまう。

 「私って、褒められて育つタイプなんですよぉ」という発言には、暗に「批判しないでください、叱らないでください、間違いを指摘しないでください」が含まれている。こういう発言をする人間は、それ以上の自分の成長を望んでいないのと同じだ。「とにかく傷つきたくないので、私には厳しくしないでください。私はもう今の状態で十分です」
 
 僕の歳になると、叱られることが少なくなる。今、叱られるのは、多分唯一道場の中だけだ。だからなのだろうか、合気道の稽古に行くのが楽しみだ。もしかしたら叱られに行っているのかもしれない。
 叱られるというのは、間違いを指摘されるということだ。

 最近、新入社員に対して、「だめだめ」とか、「何やってるんだ」とか、「そんなこともできないのか」と言ってはいけないというマニュアルが出回っているらしい。たしかにこれらの言葉をぶつけられれば、腹が立つだろう。しかし肝心なのは、その後の言葉だ。
 「だめだ、そんな言い方じゃ。身内に敬語を使うやつがあるか。お客さんに部長のことを語るときには、謙譲語だろ」と、普通は叱責の言葉の後には、その対応策が続く。わざわざ正解を示してくれるのだ。これが肝ではないか。
 合気道の稽古で叱られるのは、僕の技が稚拙だからだ。師範は僕の技の上達を促すべく、小言をくださる(合気道の道場の師範たちはみな優しいので、叱ると言っても非常に柔らかいが)。僕は技を上達させたいから、進んで師範のお叱りを受ける。叱られれば叱られるほど、技は上達する。

 たしかに叱り方が下手な人もいる。その後にフォローの言葉がない。それでは自分の怒りをぶつけるだけで、フラストレーションの解消に過ぎない。言われた方は、その人を恨むだけだ。しかし普通はその後に、ではどうすれば良いのかという、導きの言葉が続く。教えを乞う人は、多少のきつい言葉もコストとして受け入れなければ、その後の果実は得られない。
 しかし最初から、「私って、褒められて育つタイプなんですよぉ」と言われれば、よっぽどできた人でないかぎり、「もうこいうつには教えない」と切り捨てられてしまう。もったいない話じゃないか。自分でチャンスの芽を摘み取っている。

 人が教えてくれるのは、せいぜい20代までだ。それ以上になると、もう誰も叱ってくれない。愚かな人は、ただ単に愚かだと評価され、それでおしまい。もう成長は期待してくれない。

 産経新聞は、新聞社はどこもそうだけど、結構荒っぽいところがあって、当然「新入社員に言ってはいけない言葉集」などは存在しなかった。でも世の中は変わりつつある。これからは分からない。
 新入社員をお客様扱いするような時代に会社員でなくてよかったと、つくづく思う今日この頃である。

就職超氷河期


 就職超氷河期が続いているらしい。テレビを見ていると、何十社も受けまわって、どこも受からずに、へとへとになった大学生が映っていたりして、同情を誘う。でも、へん。違和感を受ける。
 この間、ニュースのレポートで、学生が集まらない中小企業が集まって、共同で就職説明会を開いている様子が流された。ある企業の採用担当者は、このまま若い人が集まらなければ、会社が潰れてしまうと、深刻な表情で語っていた。
 フィリピン人だか、マレーシア人だか曖昧だが、アジアのどこかの国から来た女性が、日本で介護の仕事に就くために試験を受けて、合格した様子もテレビで見た。介護の職場は人が集まらないらしい。

 つまりだ。学生はある特定の仕事にだけ就きたいと考え、そこに集中しているのだ。だから人気企業は倍率が100倍とか1000倍とかになる。
 ではその人気企業はどこかというと、いわゆる一流企業というやつだ。例えばトヨタだとかフジテレビだとか、ドコモだとか、三菱商事だとか。
 まあ仕方がないといえば、仕方がない。そういう企業は、給料が高い(ように見える)。規模も大きく、安定している(ように見える)。ブランド力があって、社員というだけで鼻が高い。

 就職は結婚と一緒で、マッチングだからね。相手の意思も、当然尊重されるわけだ。一流企業は、いわばいい女でありイケメンである。本当の性格は分からないけど、もててるんだから、向こうはアプローチしてくる相手の中で、やっぱり一番、いい男といい女を選ぶ。当然ですね。
 学生側は会社の実態(性格)は知らないから、かっこいいとか(一流企業)、金を持ってそうだ(給料がいい)とかの外見とイメージで選ぶが、向こうも同じだ。会社側が分かるのは、こちらの学歴とコネ。それとやっぱりルックスだろう。
 この3つのファクターは、非常に客観的である。一流大学といえば、東大、京大、その他、旧帝大、せいぜい早慶まで。コネといえば、その企業のスポンサーの幹部、政治家や高級官僚など、その企業にとって便宜を図ってくれそうな人間とのコネクションだ。ルックスは、多少は主観もあるだろうが、何度が面接を経る後には、やはり一般的な美的基準でポイントが高い人が有利になる。(フジテレビなんかアナウンサー以外でも、美人率が高くて、グループ内の研修で、驚かされた)
 どの要素も、分かりやすい。

 不思議なのはこうしたことが最初から分かっていて、その基準に達しない学生も、モテまくっている企業に果敢にアタックすることだ。結果はフラれ続ける。最初から分かっているはずなのに、やっぱり意気消沈する。

 見た目は地味でも、磨けばきれいになる女って、案外いるもんだ。おとなしくて一見、つまらなそうに見えるが、話すと話題が豊富で楽しい子もいる。なんで学生はみな、派手で金持ちの娘ばかりを狙うのだろう。かりになんだかの偶然が重なって、結ばれたとしても、幸せな結婚生活が送れるのだろうか。やっぱり両家のバランスとかもあるし。

 とはいうものの、僕も派手な金持ち娘にばかりアタックをして、フラれ続けた。多分、50社ぐらいは受けただろう。一社だけ、ある大手証券会社にだけは受かったが、親父が猛反対をして、辞めてしまった。それ以外は全滅だった。当時は4年の春に解禁になり、夏にはだいたい決まっているのが一般的だった。ところが僕の場合は、夏休みを過ぎても、まだひとつも内定をもらっていなかった。

 そこで路線を変えた。自分のスペックを改めて検証し、高望みは諦めることにした。一般的な基準では、いまいちかもしれないが、磨けば光りそうな子、頭のいい子、育ちの良さそうな子に、ターゲットを変えた。
 そこからは外資系銀行をターゲットに絞った。当時は、外資系銀行は全然、人気がなかったのだ。今では信じられない話だけど。
 結局、HSBCに入行することができた。当時は香港上海銀行と名乗っていた。なんだか野暮ったい名前の銀行で、少し不満もあったが、手ごたえはあった。もしかしたら、こいつ結構いい女かもしれない、という。

 HSBCは僕の読み通り、結構いい女だった。というか、かなりゴージャスな女だった。クラスに留学生の女の子がいて、日本語も話せず、身なりも地味で。ボーイフレンドができないことを悩んでいて。僕の方も派手な女に手当たり次第声をかけ、フラれまくって。よく見たら、クラスの隅に地味な留学生がいて、声をかけたら、結構いい子そうで。それでそのままゴールイン、そんな感じだ。

 しかし結婚してわかったのだが、その留学生は実は大富豪の娘であった。さらに化粧をしたらめちゃくちゃ美人だった。やったじゃん、俺。

 でも、1年で別れちゃった。他に女ができたから。そんな、俺って。。

手慰みのテーマ


 大き目な仕事を終え、GWも過ぎ、今日はゆったりとした気持ちで仕事をしている。毎日のノルマである米国ネット広告業界の記事チェックを午前中に終えた。今日中に終わらせようと思っていたもうひとつの仕事も、昼過ぎに終わった。忙しい忙しいと思っていると、仕事が捗らず、かえってゆったりした状態だと、仕事は進む。
 今日は直接お金に結び付く仕事は、もうおしまい。後は趣味であるテーマのリサーチでも、のんびりやろうかと思っている。

 何度か書いたかもしれないが、最近興味のあるテーマはアメリカの歴史だ。今年になり勉強を始め、何冊かの書籍を読んだ。どれも概説的な大まかな歴史について書かれた本だ。
 アメリカの歴史は有史としては、つまりヨーロッパ人が入り込んだのは、コロンブスからであり、まだ500年ちょっとしか経っていない。それ以前の歴史は文字のない文化だったため、今もほとんど解明されていない。インカやアステカなどは、かなり古いようだが、文字として残されていないので、遺跡と伝承だけが頼りだ。
 歴史をそこまで遡ると、果てしないものとなり、また文字の歴史でないので難解だ。自分としては手に余るので、コロンブス以降を読んでいる。

 コロンブスから独立戦争までは、アメリカの歴史はヨーロッパの歴史と密接に絡み合っている。アメリカを知ろうとすると、イギリスやスペイン、フランス、オランダ、ポルトガルなどの国内事情を知らねばならない。ヨーロッパ各国の国内事情は、それぞれ影響を与えあっているので、やがてはヨーロッパ全域の国際関係も知らなくてはならない。
 アメリカ大陸発見は1492年で、独立戦争の終結は1783年だ。その間は約300年もある。約500年の歴史のうち、300年は植民地であり、つまりヨーロッパの一部だったのだ。
 つまりこの間は、とくにヨーロッパの事情を知らないと、アメリカを理解できない。

 しかし、やはりアメリカで面白いのは独立戦争以降だ。今日のアメリカの土台ができていくのは、独立戦争から南北戦争を経て、日本でいうと明治のあたりだろう。

 歴史の浅い国だというが、それでも500年を超える歴史だ。今は概論を中心に読んでいるが、いつかはテーマを絞って、深く読み込んでいきたい。
 今、ほとんど知らない状態で、漠然と興味を抱いているのは、やはり有名どころの人物とその周辺のできごとだ。ワシントン、ジェファーソン、リンカーンは押さえておきたい。日本人としては、やはりペリーも捨てられない。
 政治史だけでなく、思想史からはエマーソンやソローあたりの知的動向も知りたい。

 ペリー、リンカーン当たりで終えたいと思っていたのだが、本を読み始めると、1900年前後も面白そうだ。さきほど土台は独立戦争以降、明治までと書いた。では柱はどの時代になるかといえば、きっとこの時代だろう。資本主義の隆盛が始まった時期だ。
 ロックフェラーやモルガン、メロンといった富豪の軌跡も読んでみたい。

 しばらくは知識の土台を固めるために日本語の本でいくが、ある程度先からは英語の本を中心に読み込んでいきたい。

ようやく終わった


 何日ぶりの更新だろうか。2週間ぐらいは、していなかったと思う。ブログを始めてからの、不名誉な記録を更新してしまった。

 ここ2週間ばかりは、翻訳に追われていた。ゴールデンウイークも毎日、仕事をしていた。
 本当は4月中には終わらせなくてはならない仕事だった。それが他の仕事が入ってきたり、なまけてしまったりして、捗らず、クライアントに頼み込んでGW明けまで期限を延ばしてもらった。
 昨日がその延ばしてもらった期限だった。昨日中に出そうと思っていたが、どうしても終わらせることができず、今朝ようやく提出をした。「クライアントの某業界団体様、遅れてしまって、本当に申し訳ありません。以後、納期は守るように、努力いたします」

 かなり大きな仕事で、2月から少しずつ進めていた。最初は3月中に終わらせる予定で、それが4月になり、最後はGWになった。ここ3か月の間、ずっと懸案であった仕事で、その間、始終、頭にそのことがあった。旅行に行っても、酒を飲んでも、どうも心から楽しめなかった。というか、そんな状態で旅行なんていくな、という話でしょうが。
 まあ、決して褒められる仕事の進め方ではなかったが、どうにかこうにか最後までたどり着いて、今は足の鎖が断たれたような気分である。

 今日はこれからジムに行こうと思っている。今までも行ってはいたが、やはり仕事が気になり、週2回のところが、週1回になったり。その1回も、申し訳ない気持ちを引きづりながら、ウエイトを持ち上げていた。今日は、きっといつもよりも体が軽いだろう。

プロフィール

山本 拓也

Author:山本 拓也
職業:翻訳者
過去の職歴:HSBCを経て産経新聞社
家族:妻、フクちゃん(猫オス 3歳)、大吉くん(猫オス 2歳)
住まい:逗子

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