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昨日は逗子の花火大会


 昨日は逗子の花火大会に、かみさんとでかけた。思ったことをアトランダムに書く。
 行く途中、近所の老婦人と立ち話をした。僕のリックを背負った出で立ちに、「花火ですか?」と聞かれた。そうだと答えると、「奥さんと一緒なんですね。若いっていいですね」と言われた。「いえいえ、ちっとも若くないですよ」と応じたが、老婦人から見れば、きっと若いのだろう。老婦人は80歳前後である。

 海に着くと僕はちっとも若くはなかった。きっと最高齢のひとりだ。ほとんどが十代、二十代の男女だ。昨年までは土曜日に開催されていたので家族連れが多かった。お父さん、お母さんの年代(3,40代)も結構いたが、今回は平日開催であるためか、学生風ばかりだ。
 平日にもかかわらず、人出は昨年よりも多い気がした。昨年はたしか10万人ぐらいの観客数と発表されていたが、今年はもっと多いだろう。
 逗子の人口は5万7千人である。それで観客数が10万人。とくに今年は若者ばっかり。逗子は神奈川県一老齢化が進んだ市である。ということは、この観客のほとんどは市外からの参加者だ。
 去年も書いたことだが、平日だと納税者である働くお父さん、お母さんが参加しづらい。市の予算を使っての花火大会なのだから、やはり週末に開催するべきだ。
 なぜ平日開催なのかを某市会議員に聞いたことがある。理由は観客が多すぎるからだそうだ。逗子海岸は小さいので、今の観客数でキャパがいっぱい。これ以上、増えると対応できないそうだ。たしかに昨日も、海岸一杯に人がいた。あれで限界だろう。
 たとえば海岸での見学は市民に限ったらどうだろうか。市の人口は5万7千しかいないのだから、全員来ても受け入れられる。
 事前に市民の希望者に入場券を配る。逗子海岸は入るのに、数か所のトンネルを潜らなくてはならない。ここで入場制限すれば、対応は可能だろう。
 当然、市民全員が来るわけではない。半分も来ないだろう。10万人をキャパと考えれば、十分に入場券はあまる。残りを市外の人に、また事前に配ればいいのではないか。
 きっとこの程度の案は、もう出ているのだろう。実現できない、理由があるのかもしれない。しかし、何らかの対処は講ずるべきだ。

 かみさんは仕事を定時に終え、飛んできた。それでも海に着いたのは7時を過ぎていた。一緒に行っていたとしたら、場所が確保できない。それで僕は海岸に早めに行った。4時半からビニールシートをひいて、一杯やりながら待っていた。
 最初は本を読んでいたのだが、だんだんと酔っぱらって来て、読むのがめんどくさくなった。それで周りをなんとなく見ながら、飲んだ。
 もう周りは、白い太腿でいっぱいだった。十代、二十代の女の子は、この時期でもショートパンツやミニスカートなのだ。おじさんは防寒対策で、股引を履いて行ったのだが。
 酔っ払いのおじさんが女の子の太腿を凝視する場面は醜悪だ。なのでなるべく見ないようにしたが、それでも当たり一面太腿で、どうしても目に入ってくる。向こうから入ってくるものは、これは致し方ないと途中から思い直し、後は自然に眺めていた。
 実際は太腿ばかりを見ていたわけではない。本当にあまり見たくなかった。見る自分の姿が、おぞましいから。それで平等に、男の子も見た。
 若い頃は美醜が露骨だ。女も男もだ。中年以降になれば、教養だとか経済力だとかが、風貌に反映される。それでオリジナルの外見を相当修正できる。また逆も真で、いくら元が良くても、醜く見えるケースもある。しかし特に十代は、ストレートに持って生まれたルックスが目につく。そしてそれがどうもヒエラルキーを生んでいるようだ。
 カッコいい男の子はカッコいい男の子と、可愛い女の子は可愛い女の子とグループを作っている。そして自信が行動に表れている。だから余計、カッコいいし、可愛い。
 そうでない男の子や女の子は、また見事なぐらい、そうでない子とつるんでいる。この子たちは、控えめだ。なんだかかわいそうな気がした。

 ところで男の子のカッコよさは、顔ではない。絶対的にスタイルが重要だ。背がある程度以上高くて、手足が長い。そしてこれがもっとも大切なのだが、肩幅があること。そして自信にあふれて、精悍であること。
 女の子の方はというと、どうもポイントは3つあるようだ。ひとつは、やっぱりスタイルがいいこと。しかし意外にも、女の子の場合は、実はこれは絶対でない。残り二つの方が、より重要である。それは小顔であることと、髪の毛がさらさらであること。とくに髪の毛のポイントは高い。

 ところで花火だが。市外から人が押し寄せるのも、むべなるかな。例年通り、堪能させてもらった。海岸からは下から上まで、丸見えだ。大変な迫力だった。
 市は宣伝を控えているというが、ほんとうに宣伝はしない方がいいと思った。ブログで書いていて、なんなのだが。

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三作目を応募


 最近、仕事について書いていない。それは形になるような変化が起きていないからだ。あえて文章にするほどのできごとはない。でも毎日、潜航するように細々と仕事は続けている。
 昨日、ある公募展に作品を応募した。応募活動を始めて、三作目の出品である。
 昨日出したのは30枚の作品で、執筆に1か月以上も要した。なかなか筆が進まなかった。
 4月に応募した作品は300枚だったが、1か月で書いた。今回は1週間程度で書き上げるつもりだったが、締め切りが先だと、思うようには筆が進まない。素人の執筆といえでも、締め切りがあることの必要性を今回も感じだ。
 4月にはもうひとつ書いた。それで今回が、三作目となったのだ。
 6月にもまた出そうと思う。ちょっと長めになると思う。一か月で書かなくちゃいけないので、きっと苦労をするだろう。しかし自分が蒔いた種である。本当は今回の30枚は、とうに書き上げていて、今頃は6月の作品を執筆中であるはずだった。

 下手くそな文章だ。まだ3つしか書いていないのだが、以前に書いた作品を読み返すと赤面する。すると次作に成長の形跡が現れるかというと、疑わしい。自分の書いた物の評価を、少しだができるようになっただけかもしれない。
 実は4月に書いた作品は、書き上げた時、達成感があり、満足感もあった。しかし今、読み直すと、前述のごとくなのだ。

 6月に応募予定の作品は、なかなかよいテーマが見つかったと思っている。構成をしっかり組み立て、迷いのない文章に仕上げたい。明日は取材に、ぶらぶら歩こうかと思っている。
 最近は天気もいいし、窓からの薫風は爽快だ。ひとり日当たりの良い部屋で文章を書いていると、自分は実に恵まれていると思う。この環境を実績につなげたい。

厳しい結果


 現地時間24日、日本時間では25日に菊野克紀と水垣偉弥が参加したUFC173がラスベガスで開催された。前回のブログでは菊野のKO勝ちを予想した。しかし結果は真逆であった。
 第一ランドで菊野はKOされた。菊野が善戦したのは、ゴングが鳴って30秒程度のみだった。後は一方的に押されまくった。背中を向けて逃げ出すシーンも見られた。
 敗因は端的にいって菊野の未熟さだ。やはり古流の武道の習得には時間がかかる。菊野は極真空手のキャリアは10年程度あるようだが、古流空手である沖縄拳法ははじめてたしか2年程度である。合気道の経験で語れば、2年といえば、どんなに稽古を積んだとしても、まだ入り口に立ったに過ぎない。無意識に体が動くようになるには10年はかかる。沖縄拳法でも同じだろう。
 中途半端に沖縄拳法を使った結果、もうボロボロで滅茶苦茶な試合になってしまった。
 では今後、菊野はどうMMAに取り組むべきだとうか。やはり沖縄拳法の習得に血道を上げて取り組むべきだろう。前言に矛盾するようだが、沖縄拳法が本格的に使えるようになるには、後8年待たなくてはならない。32歳の菊野にとって、それは致命的だ。しかしそれでも、この道を突き進むべきだと思う。普通でいけばあと8年はかかる。しかし集中して稽古を重ねれば、その期間をきっと短縮できるだろう。柔道や極真のキャリアも、無駄にはならないはずだ。 
 一方、水垣は判定勝ちを収めた。UFCにおいて5連勝、日本人では初めての快挙である。
 水垣は剣道出身だが、当然剣道の技はMMAでは使えない。水垣の戦い方は、一般的なMMAファイターと同様にボクシングとレスリングをベースにしている。以前、インタビュー記事を読んだことがあるが、剣道の体捌きなどは、まったく意識していないという。しかしパンチの当て感の良さは、剣道経験が良い影響を与えたかもしれないと、語っていた。

 UFCはUFC.TVというネット放送で視聴した。今は7日間の無料キャンペーンの期間で、菊野の試合は無料で見ることができた(無料期間が過ぎると、1か月10ドルで見放題)。しかしメインイベントの5試合は別途、PPVで27ドル(たしか)かかる。菊野は前座であるPreliminaryだったので、見ることができたが、水垣はメインイベントだったので、結局見なかった。古い試合はアーカイブで見られたので、水垣の以前の試合を代わりと言ってはなんだが見てみた。非常にバランスがよく、センスのある選手だ。
 週末はUFC.TVを見まくってしまった。7日の無料期間が過ぎたら、延長はしないつもりだ。あんな面白いものが見放題ならば、仕事や勉強に手が付けられない。

格闘技あれこれ


 今日は格闘技のはなし。
 まずは相撲である。昨日の白鳳VS稀勢の里戦を見て、稀勢の里の横綱昇進はかなり難しいと再確認させられた。稀勢の里の欠点はいくつか指摘されている。腰高や脇の甘さ。しかしもっとも大きな問題点は立ち合いである。立ち合いは相撲でもっとも重要な要素だからだ。書くときりがないので、簡単に書くと、稀勢の里は分かっていない。稀勢の里は、立ち合いはスピードとタイミングの勝負だと思っている。だから突っかけてしまうのだ。しかし立ち合いで大切なのは、“間(ま)”だ。相手の間を殺し、己の間で立ち会う。この勝負なのだ。対する白鳳は、そこのところをよく分かっている。
 稀勢の里は史上最強の大関であった魁皇に次いで強い大関だと思う。弱い横綱、たとえば二代目若乃花や北尾、今の鶴竜なんかよりも、強いと思う。立ち合いを除けば、白鳳並の強さかもしれない。しかしあの立ち合いであるならば、これからも大関で留まるだろう。
 次に遠藤だ。対して遠藤は、間がわかっている。間がわかっている関取は、現段階では3横綱と遠藤だけのように思う。今場所は負け越すかもしれないが、怪我さえしなければ、必ずや大関以上に届くだろう。

 昨日は村田諒大の試合があった。村田は進化している。プロになってから、一戦ごとに強くなっている。彼もまた、間がわかっているように、昨日の試合を見ていて思った。
 村田のパンチは決して早くない。むしろスローモーションのように、ゆっくりと解き放たれる。それが不思議と、当たる。村田は相手の間を殺しながら、打ち込んでいるので、相手には見えないのだ。
 村田はパワーもあるし、体幹の力が強い。今のままで十分、世界ランカーの下位の選手に勝てるだろう。しかしミドル級は世界一選手層が厚い階級だ。チャンピオンはどの団体も化け物クラスがそろっている。とくに現在のチャンピオン達は、過去最強のメンバーだ。WBAのゲンナジー・ゴロフキン、WBCのセルヒオ・マルチネス、そしてひとつ階級が下だがフロイド・メイウェザー・ジュニアもいる。マニー・パッキャオもミドル級を狙っている。このモンスター達に、村田が当たるとしたら。残念だが、現段階では勝ち目はないだろう。村田陣営は2年以内に世界戦に挑戦するスケジュールを立てているらしい。2年でどこまで力を伸ばせるか。才能は十分にある。間も分かっている。あとは精神力だ。2年間、徹底的にボクシングに集中した生活が送れれば、可能性は十分にある。モンスター達をぜひ、倒してほしい。

 最後に総合格闘技について。明日、UFCの173回大会がラスベガスで開かれる。日本からは水垣偉弥と菊野克紀が参加する。非常に楽しみにしている。
 ふたりともベースは武道の選手である。水垣は剣道、菊野は柔道と空手だ。
 水垣は剣道から得たものは少ないと言っているようだが、試合運びを見ると、剣道的な動きが随所に見られる。剣の間が、身体にしみついているのだ。
 一方、菊野は武道家であることを公言している。とくに空手は、もとは極真の選手であったが、今は沖縄拳法という沖縄古流の空手を学んでおり、その奥義を試合にいかんなく発揮している。 
 僕はこの菊野に今、もっとも期待を寄せている。菊野こそ、武道的な動きを追求し、それを近代的な総合格闘技の世界で体現できる選手なのだ。
 おそらくこのブログを読んでいる方のほとんどは、菊野克紀の名をご存じないだろう。しかし3年後は、桜庭や秋山以上に、一般に名の知れた選手になるかもしれない。
 UFCは地上波では放映されない。日本で見るには、WOWOWかUFC.TVという有料放送を見るしかない。しかしいつか日本人初のチャンピオンになれば、その名は知られるはずだ。明日の試合相手は相当な強豪である。試合前にこんなことは書かない方がいいのかもしれない。でも勝ってから、書いても意味がない。菊野は明日、かならずKOで勝つ。
 そして着実にチャンピオンへの階段を登って行くはずだ。日本武道は実に利にかなっていて合理的だ。間と理合いを習得することができれば、実に強いのである。

ももひきよ、さようなら


 十年以上、ももひきを愛用している。といっても白いオーソドックスなものは、ほとんど持っていない。かつて、一二着ほど持っていたことがあるが、カッコ悪いので、ヒートテックとか、その類似品を着用している。
 最近、冷え症がひどい。それに、かなりの寒がりである。
 手足はいつも冷たく、室温が二十度を超えていても寒い。ももひきを履いて、ズボンを履いて、上にはフリース、膝には毛布。そんな出で立ちで、机に向かっていた。
 ちょっと何でも、ヘンではないか。もう5月の後半である。初夏といって良い季節ではないか。あんまり寒がりの度が過ぎる。
 ももひきを愛用するようになったのは、風邪をひきたくなかったからだ。さして寒さを感じないうちから、予防のためにももひきを履くようになった。身体はいったん冷えると、温めるのに時間がかかる。ならば先手必勝、寒くなる前に着込んでしまえ、という作戦に出たのだ。
 なぜそんなにも風邪をひきたくなかったかというと、せき喘息になってしまったからだ。風邪をひくと、咳が誘発される。いったん咳が始まると、短くても半年、長いと一年も咳が続く。ようやく咳が治ったころに、冬を迎え、また風邪をひき、咳の再開。こんなサイクルから抜け出したかったのだ。
 たしかにあまり風邪はひかない。でもまったくひかないわけではない。そう考えると、ももひき作戦は成功したとは言えない。むしろ失敗したように、最近思う。前述のごとく、極端な寒がりになってしまったからだ。
 以前は寒がりではなかった。うちは母の方針で、子供時代は一年中半ズボンで過ごさせられた。さすがに雪が降った日だけは、長ズボンを許されたが、それ以外は1月でも2月でも、霜を踏みしめながら、半ズボンで過ごした。おかげで子供時代や若い頃は、寒さに強い方だった。
 若い頃、暴力バーに入ってしまったことがある。10万円を請求されて、有り金全て(1万円ぐらい)を巻き上げられた。残りの金額は、後から払う誓約書を書かされた。
 店を出て、すぐに交番に相談に行き、店長を呼び出した。2月の寒い夜だった。警察は民事不介入だから、ふたりで話し合うことになった。場所は交番の外だ。多分、気温は零度ぐらいだったと思う。ものすごく寒い日だった。店長は始終、寒さに震えていた。僕はまったく寒くなく、話し合いは店長が全面的に折れることになった。店長が寒さに耐えられなかったからだ。結果はすでに支払った一万円だけで、誓約書は返してもらった。「あー、俺って寒さに強いんだな」と、震える店長を見ながら、冷静に思ったものである。
 その僕が、20度の室内で、フリースを着て震えているのだ。やっぱりおかしい。
 ネットで調べてみた。どうも体は温め続けると、体温調整のシステムが機能しなくなるようなのだ。足の付け根と脇の周辺にセンサーがある。ここを温め続けると、体が自家発電をしなくなり、冷え症になるようなのだ。そして、寒がりにもなるのだ。
 そこで思い切って、ももひきを脱ぎ捨てることにした。一週間前のことだ。最初の1日目は寒かった。脚がなんだか、スースーして、寒い。室温は20度なのに。しかし我慢をした。むしろ昼過ぎからは、ズボンまでも脱ぎ捨て、パンツ一丁で机に向かった。ちょっと極端なのだが。とにかく足の付け根のセンサーのスイッチを入れたかったのである。
 これが正解だった。なんと、パンツ一丁で、寒さを感じなくなってきたのだ。手足も冷たくない。センサーのスイッチが入ったみたいだ。
 さすがパンツ一丁は、その日だけで止した。以降はももひきなしで、ズボンを履く。普通の装いで、通している。まだ寒いと思うこともある。でもこれから夏を迎える。きっとこれで、夏は越せるだろう。今までは夏でも、さすがももひきは履かなかったが、ステテコみたいな短めのアンダーウエアを履いていたのだが。
 夏が過ぎても、ノーももひきで、過ごしたい。身体を冷やすことはいけないという知識で、身体を甘やかしすぎてしまったようだ。
 幸田文のエッセーに、彼女は年中、薄着で通していているというものがあった。それが健康法だと信じているらしい。読んだときは、古臭い迷信だと感じた。しかしどうも僕の方が、テレビ経由の健康迷信にとらわれていたのかもしれない。

グルメな日々


 昨日は小坪漁港に行ってきた。シラスを買いに行ったのだ。先週末にも行ったのだが、あいにく目当ての直売所が休みで、昨日は出なおしであった。
 先週末は横須賀のJA“すかなごっそ”にも行った。そこで、山椒の実を買った。それで本格派ちりめん山椒を作ろうと思ったのだ。
 ちりめん山椒は毎年、作っている。大量に作って冷凍保存をし、ほぼ一年中食べている。親戚などにもおすそ分けもする。かなり好評の一品である。
 例年は山椒の実が手に入らずに、S&Bの粉山椒を使っていた。それでも十分においしかった。
 昨夜、山椒の実を使った本格派を作り、一晩冷蔵庫で寝かせてあった。そして今朝食べてみた。
 うん、これは。なんたる違い。
 今まではあれでうまいと思っていた。過去の自分はもしかしたら幸せだったのかもしれない。今日から僕は、違いを知った男となってしまったのだ。もう粉山椒では、ちりめんを作れないだろう。それぐらい、幸福感を招きよせる味だった。

 昨日は小坪で生シラスも買ってきた。店の人に聞くと、生シラスは一日しか持たないという。ということで、昨日は昼も夜も生シラス丼であった。
 これも文字通り、ほっぺたが落ちそうな出来栄えだった。生シラス丼は、外では何度か食べたことがある。まあまあ、というのが正直な感想だった。
 なぜ家で作ると、こんなに美味いのか。それは第一に、生シラスのボリュームの差にある。昨日は、なんとか一日で食べきろうと、目いっぱいシラスを乗せた。そうすると、実にシラスの味が活きるのだ。シラスは案外と、繊細な味だ。店のように、ちょこっとだけ乗せると、本来のシラスの味が、舌まで届いてこない。
 もうひとつ、理由がある。すかなごっそで買ってきた、地鶏のたまごを一緒にかけたおかげである。
 最初の半分は、生シラスだけで、ごはんを食べる。シラスの優しい味がダイレクトに味蕾に語りかけ、おもわず頬が緩む。
 後半戦に突入したら、地鶏のたまごをぐちゃぐちゃと一緒にかきまぜる。こうすると、イワシの稚魚であるシラスと、ニワトリのたまごというペドフィリア的な組み合わせが、超絶的なうまさを生み出すのだ。これこそ、まさに味の二段ロケットといってもよいだろう。

 昨日はシラスづくしの幸せな一日だった。今夜は週末に長井漁港で買った、まぐろの粕漬けを焼く予定である。幸せは、まだ続くのである。

健康診断で思ったこと


 昨日は健康診断に行ってきた。逗子市が葉山町と共同で実施している。健診は集団健診と個別健診を選択できる。僕はちょっと安いので、集団検診を迷わず選択した。
 会場は逗葉地域医療センターという場所。池子の米軍住宅地のすぐ横にある。山に囲まれた、とっても長閑で風光明媚な場所だ。こういう土地を見ると、逗子に基地があって、良かったと思えてくる。反対者が多いのだが、自然がよく守られたことは間違いない。
 家からセンターまでは、けっこうな距離があるが、歩いて行った。一時間近くかかった。健診も約一時間であった。往復を考えると、歩いていた時間の方が、ずっと長い。
 健診は国民健康保険の加入者が対象で、参加者は老人ばかりだった。僕ですら、最年少のグループである。
 老人を見ていると、大きく二つのタイプに区分できるのがわかる。品のある老人と、ない老人だ。
 ぴったりくつけて並べてある椅子なのに、大股開きで座る老人。大声で自慢話しを続ける老人。列に待ちきれず、割り込もうとする老人。このタイプは少数派なのだが、どうしても目立つ。
 一方、マジョリティーは品のある老人である。初老の方々は、人生の年輪を感じさせる雰囲気を漂わせ、カッコいい。後期高齢者の方々は、ちょこっと椅子に座っている様子が、なんとも可愛いらしい。
 この二種の人々を見て、思わず自分の振る舞いに、いつも以上に気を使う。僕なんか、気を抜くと、ぜったいに品の無い部類に入っていくだろう。今から気を付けて、日々を過ごさないと、後者になることは難しい。よい勉強をさせてもらった。
 そうだ、問診をした医者も老人だった。この爺さん先生は、「せき喘息」という言葉を知らなかった。僕がせき喘息だと何度も言ったのだが、問診票に「喘息」と書いていた。「“せき喘息”と専門医から診断を受けたのですが」と言ったら、それは「気管支喘息」だと、断言した。
 医者も歳を取って経験を重ねても、だれもが名医になるとは限らない。勉強し続けないと、最新医療に無知な、単なる頑固老人になり下がる。ここでもまた、勉強させてもらった。

 帰りは逗子経由で帰った。朝食を抜いたので、空腹が限界を超えていた。松屋に行くつもりだったが気が変わり、贅沢だと思ったが、以前から気になっていたラーメン屋に入った。中華そばとチャーシュー丼のセット(850円)を食べたのだが、両方とも塩味が効き過ぎていて、ちょっと後悔をした。

680円のために


 大船の話の続きである。失敗談だ。
 肉屋に行った。そこで色々買ったのだが、チャーシューブロックも買った。680円だった。
 帰ってから夕食時、チャーシューをつまみに出すよう、かみさんに言った。するとチャーシューが入った袋を見て、かみさんがのたまった。商品数が「2」になってるよと。レシートを確認すると、やはり個数が「2」で、料金は1360円だ。
 その肉屋は商品を包んでもらうときに、袋に個数と値段が入ったバーコードのシートを貼る。それをレジに持って行き、料金を支払う仕組みだ。チャーシューを入れた店員が、数を誤ったようだ。
 こういうときの、かみさんはちゃんとしているのだ。僕が調理をしたなら、きっと最後まで気づかなかっただろう。すぐに肉屋に電話をした。
 肉屋は謝罪の言葉を述べたが、レシートを店まで持って来て欲しいと言う。大船まで行くには我が家からだと、相当時間がかかる。680円のために、わざわざ行くことはできない。
 そんな手間はかけられないと答えると、肉屋はすぐに譲歩した。逗子の我が家まで、余計に支払った分の680円を持ってくるという。
 翌日、店員が電車に乗って、そして逗子駅からはタクシーで、我が家にやって来た。680円のために。

 過失は肉屋にあるのだが、なんとなく申し訳ない気がしてしまった。チャーシューは、予想以上にうまかった。

湘南の星、大船


 先週末は大船へ行ってきた。主な目的はふたつ。ひとつは浄水器の購入。もうひとつはイチゴを買うことであった。
 浄水器は半年ぐらい前からゴムパッキンが壊れていて、接続部分から水が漏れていた。だましだまし使っていたが、限界だった。カートリッジも使用期間を過ぎていた。
 現品限りの東レの商品が3,100円で売っていたので、それを買った。もちろんカートリッジ付である。替え用にカートリッジを余分に買おうかと思ってみたら、カートリッジだけだと4,000円以上する。タイプによっては8,000円ぐらいする。カートリッジだけの方が高い。結局、カートリッジは買わずじまいだった。次も現品限りの浄水器を買った方が安いと思ったからだ。

 イチゴは4パックで640円のものが出ていた。我が家の周辺では安くても1パック240円ぐらいである。ずっと安い。
 イチゴジャムをかみさんが作るために買ったのだが、かみさんにはこだわりがあった。1パックで200円を割らなければ、買わないと。
 八百屋の前を通るたびに、イチゴの値段を確認した。いつも200円以上する。だまった買って来てしまおうと思ったりもしたが、かみさんのこだわりを尊重したい気持ちがあった。このまま時ばかり過ぎていけば、ついにはイチゴシーズンは終わってしまう。今年はイチゴジャムを諦めなくてはいけないのだろうか。暗澹たる気持ちになりかけたこともあったが、最後に大船にかけてみることにした。湘南随一の安売りの町、大船に行けば、きっとある。そう、にらんだのだ。
 目論見は見事的中した。既述のとおり、4パックで640円。1パック当たりでは、160円である。大幅に目標をクリアすることができた。さすが、大船である。

 我が家は中古で購入したが、前のオーナーは我が家を売って、大船のマンションへ越していった。60歳を過ぎて、ちょっと便利なところで生活をしたいと思ったからだそうだ。そのときは、「しかしなんで大船なの?」と不思議に思ったりした。でも、湘南生活も10年近くになると、前オーナーの考えがわかる。
 大船はとても庶民的な町で、生活しやすいのだ。僕も車が使えない歳になったら、逗子に住み続けることは難しいかもしれない。引っ越し先を今から考えることがある。第一候補は以前住んでいた文京区だが、大船も悪くない。あの商店街をほっつき歩く老後というのも、楽しそうである。

 大船では寿司屋で昼食を取った。始めはいつものおでんセンターへ行くつもりであった。500円で結構ちゃんとしたランチが食べられる。種類も豊富だ。
 しかし途中、気になる店があった。その寿司屋である。同じく500円でちらし寿司が食べられる。
 結果はオーライだっだ。かみさんは意志を曲げずに、ちらし。僕は意志薄弱なので、気持ちが変わり、握りずしセット(600円)にした。どちらも非常にCPの高い作品であったと、言ってよいであろう。満足をした。また行かなくてはならない店が増えてしまった。

 超安売りの八百屋でエノキダケ3パック(100円)と、新生姜(240円)を買った。他にも色々買ったのだが、このふたつは僕が敢えて買ったものである。
 僕は梅干しを毎年漬けているが、梅酢が大量にとれる。実家に分けたりしているが、使い切れないでいる。梅酢を使うレシピを探したら、なめたけと紅ショウガがあった。それを作りたかったのだ。
 エノキダケでなめたけを作った。瓶詰のを買うと、なめたけはけっこう高価である。家で作れば、原価は100円。それで大量に作ることができた。三分の二ほど冷凍にして、残りを今食べている。予想以上にうまくできた。桃屋よりも、うまい。
 紅ショウガは作るのがとても簡単である。新生姜をスライスして、一日ばかり日影干しする。それを梅酢に漬けるだけだ。一週間でできるという。まだ一週間経っていないが、ちょっとつまんでみた。これも、なかなかの出来栄えだった。何にも入れていないのに、赤くなったのには驚いた。

瓢箪から駒


 先日のこと。買い物に車で出かけようと思い、車のキーを探したが見当たらない。もしかしたら車にさしっぱなしかもしれない。たまにやるのだ。うちはガレージに車を停めているので、そのあたりはいい加減だ。
 車を覗くと案の定、キーがさしっぱなしだ。やれやれと思いながら、キーを抜こうとしたら抜けない。「もしや」と思い、キーを回したら抜けた。やはりイグニッションの位置が、オフになっていなかった。あわててエンジンをかけるが、やはりかからない。バッテリーがあがってしまっている。
 買い物は急きょ取りやめ、どうするのか思案した。ご近所に頼んで、車から充電させてもらおうかと考えた。しかし充電用のコードをもっていない。やはり業者に頼むしかない。
 ここのところJAFに入るべきかどうかを迷っていた。僕の車はプジョーで、電気系統が弱いと言われている。この間もいきなりオーディオ装置が動かなくなり、その後、スイッチを入れても、叩いてもゆすってもオーディオが使えないでいた。どこか遠出をしているときに、バッテリー関係にトラブルが起きたら、やばい。それでJAFについて調べていた。
 結局、JAFには入らなかった。というのは損保で代用できるようだからだ。僕の加入している損保もロードサービスを実施している。JAFよりも充実しているような内容が、パンフレットに書いてあった。
 損保のロードサービスに電話をかけた。すぐに修理に来てくれるという。一時間弱で家の前に修理の人がやってきた。
 充電作業はすぐに済んだ。充電している間に、色々なことを修理の人と話した。当然のごとく自動車に詳しく、コミュニケーション能力も高い人だった。当たり前に思えるかもしれないが、それは日本においてだからだ。海外だと、車のことをあまり知らない無愛想なニーちゃんがやって来ることは、まれではない。非常に不愉快な目に会ったことが、一度ならず海外であった。
 充電を終えてから、ロードサービスの人が教えてくれたガソリンスタンドでバッテリーを交換した。一度上がったバッテリーは、機能が低下して、あがりやすくなる。僕のプジョーは中古なので、いつバッテリーを替えたのか知らない。しかし僕が手に入れてからでも、もう3年経っている。そろそろ替え時だと思ったのだ。
 ガソリンスタンドの人もまた、とても丁寧だった。交換の最中、ずっと横に立ち、色々質問したのだが、嫌な顔ひとつせずに、答えてくれた。とてもサービスがよいので、次の車検の予約までもしてしまった。
 バッテリーの交換は工賃込みで26,800円だった。外車は高いのだ。同サイズの国産だと、1万円を割る。
 ちょっと腑に落ちなかったのは、替えたバッテリーが国産だったことだ。日本車向けのバッテリーと中身は同じだそうだ。それなのに値段は約3倍。メーカーは足元を見ている。
 ガソリンスタンドの人には罪がない。不満として彼に言ったわけではないが、「高いですね」と思わずつぶやいてしまった。
 ところでその後は、我がプジョーは絶好調である。不思議なことに、オーディオも直ってしまった。かみさんは、そのことに大喜びである。

青果市場でプロレス観戦


 前回のブログではかみさんが風邪をひいたことを書いたが、その後僕もひいてしまった。彼女の風邪が治ってからしばらくしてからだから、多分うつされたのではないと思う。
 最近、あまり風邪をひかない。ひさしぶりにひく風邪はしんどかった。風邪をひいたら、何を置いても寝ること、これに限る。そう思って、ふとんに入ったのだが、なかなか眠られない。気分は悪く、羽毛布団をかぶっても寒くて体が震える。それなのに眠られないのだ。
 子供の時分は、まんざら風邪が嫌いでもなかった。一日寝ていられるのが、楽ちんで嬉しかったからだ。しかし歳を取ると、風邪すらも安眠をもたらしてはくれないのか。寒いし、苦しいし、頭は痛いし、眠られないし、今回は全然風邪を楽しめなかった。もう、ひきたくはない。

 風邪をひいた理由はひとつ思い当たる。5月4日にプロレスを見に行ったのだが、その会場が寒かったのだ。
 プロレスは新聞社時代の同僚が誘ってくれて、かみさんと三人で見に行った。場所は茅ヶ崎の青果市場。
 青果市場でプロレスなんて、場違いな気がするが、ネットで調べたら、その場所では頻繁にプロレス興行が開催されていた。たしかに行くと、良い場所だった。とにかく広い(しかし寒い)。普通の体育館の倍以上はあるのではと思える広大な屋内スペースだ。普段は青果市場として使っていて、休みの日にプロレスなどに貸し出しているようだ。
 広いだけではない。なんとも雰囲気が、場末感が漂っていて、プロレス的だった。かなり古く、汚れている。毎日、野菜が大量に運び込まれ、大勢の人間が出入りしているのだから、汚くて当然。不潔というよりも、使い込まれている印象だ。その生活感がまた、プロレス的である。
 主な出場選手は、大仁田厚、藤原喜明、高山善廣、大谷晋二郎といったところ。大仁田主催の大会で、当然のごとく有刺鉄線電流爆破のリングで大仁田の試合は行われた。
 久しぶりにプロレスを見たが、総合格闘技とはまったく違う、長閑で娯楽的で、これはこれで楽しむことができた。
 試合を見ていくつか思ったことがある。ひとつはでかい選手はでかい。例えば高山などは、もし同じ職場にいたとしたら、それだけで話題になると思う。
 実はその高山だが、僕の職場にいたのだ。正確には別会社であるが、産経新聞社の関連会社にいたらしい。当時は知らなかったのだが、後から知った。彼は僕よりも三つ年下だから、知っていたら飲みにでも誘っていたかもしれない。
 そして一方、小さい選手もいる。ひとり気になった選手がいた。40歳からプロレスラーになったという藤井健一という選手だ。46歳で翻訳者になった自分としては、とても親しみを覚える。
 試合が終わると、一流選手以外は、雑用を行う。売店の売り子になったり、場内整備を行ったり。藤井選手も当たり前のように、場内で立ち動いていた。そこで声をかけて、少しの間はなしをした。そこで気付いたのだが、僕よりも小柄だった。筋肉の鎧をまとっているので、体重はずっと重いだろうが、身長は低い。170センチもないと思う。他の選手も、かなり小さい人がいた。昔のプロレスラーはみな大きかった。馬場やジャンボ鶴田、坂口は2メートル超、少し小柄な猪木でも190センチ近く。うんと小さく見えた藤波でも180ぐらいある。平均身長が伸びている現代の方が、プロレスラーが小型化していることが、興味深かった。
 そして大仁田について。遠くから見ても、近くから見ても、彼は正真正銘のナルシストだ。遠くからもはっきり分かる整形顔。やたらぱっちりとした二重が痛々しい。試合の後、ファンにサインをしているときのポーズも、表情も自己陶酔の極みを呈していた。好きな人はこれが、たまらないのかもしれない。
 自己陶酔のもうひとりの雄といえば、猪木だろう。猪木の入場シーンに、僕は思わず目頭が熱くなる。だから大仁田に、同じ気分を抱く人もいることはうなずける。
 芝居がかっていて、派手で、嘘くさくて、チープで、猥雑で。ビールを片手に野次を飛ばして。子供が会場を走り回っていたりして。庶民的でどこにもありそうで、実は非常な非日常の世界。久しぶりに見たプロレスはそんな世界だった。
 相当に楽しめたが、次に機会があるとしたら、防寒を装備して出かけたい。

プロフィール

山本 拓也

Author:山本 拓也
職業:翻訳者
過去の職歴:HSBCを経て産経新聞社
家族:妻、フクちゃん(猫オス 3歳)、大吉くん(猫オス 2歳)
住まい:逗子

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