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ブレークスルー


 おとといは例の勉強会で都内にでかけた。昨日は神経鞘腫の年に一度の定期検査で、また都内に出た。二日続けての上京はめずらしい。スイカに一万円チャージしても、すぐになくなってしまう。逗子暮らしは快適だが、定期券を持たない身で、頻繁に上京するのは、財布にこたえる。

 ノーベル賞を取った三人の日本人の英語スピーチを、ちょっとだけだが聞いた。最年長の赤崎博士の英語は強烈なストロングアクセントで、日本人の僕でもよく聞き取れなかった。おそらく会場にいたほとんどの人が、赤崎博士が英語をしゃべっているのかどうかも分からなかったのではないだろうか。
 天野博士と中村博士の方はと言うと、標準的なおじさんイングリッシュであって、日本人としては、聞きやすかった。が、他国の人にとってはどうだろうか。
 で中村博士である。たしか博士はカリフォルニア州立大学サンタバーバラ校の教授であって、国籍もアメリカに移している。つまりアメリカ人だ。
 2000年に同大学の教授になっているようだから、もう14年間も滞米生活をつづけている。仕事は当然、英語のはずだ。それで、あのおじさんイングリッシュだ。
 博士のスピーチを聞いて感動した場面もあったが、あの英語には落胆させられた。僕の英語もあんな感じなので、博士の英語を非難しているのではない。そうではなくて、14年も英語生活を続けても、日本人男性の英語は、あの程度にしかならないと、再認識させられて、思わず落胆したのだ。
 やっぱりある水準以上の発音を習得するためには、早期学習が必要なのだ。錦織圭の発音は好例だ。
 英語の早期学習について、僕は以前否定的な考えをもっていた。読み書きこそが大切であり、読み書きの習得は中学生以降で十分だと考えていた。
 しかしこれから日本が置かれるだろう、社会的、ビジネス的環境を思えば、それだけでは足りないだろう。日本の国際社会におけるステータスは、どんどん低下して、アジアの一国にすぎなくなるだろう。そのときは、今の東南アジア諸国と同じように、英語がビジネスの基本となるだろう。
 東アジアの現状を見ても、中国人は流ちょうに英語を使う。中国語は発音が複雑で、英語の発音も苦にならないらしい。韓国人も日本人よりは、英語がうまい。以前は日本人と大同小異であったのに。韓国は相当前から、小学生にも英語を教えている。その効果が現れ始めている。
 さて、これからの日本の英語教育はどうするべきだろう。中村博士のスピーチを聞いて、再考させられた。

 ところで、中村博士のスピーチで感動したというのは、あれだ。「メダルなんて、ただの金属だ」の発言ではない。うん、付き合いにくそうなおっつぁんだなとは、思ったが。そっちの方なくて、「早く日常の生活に戻って、研究を再開したい。また研究におけるブレークスルーが自分には必要だ」的な発言だ。
 世界最高峰の賞を受賞した直後に、すでに次のタスクを見据えている。
 中村博士は相当な変人のようだ。しかし、何事にも全身全霊で立ち向かうには、変人ぐらいの方が適している。僕のような右顧左眄のバランサーは、中村教授を見習わなくちゃいけない。今日の夕飯の献立なんて、朝から考えてばかりいたら、いつまでたっても一流の仕事はできないだろう。といいつつも、今夜の献立は決定済みである。
 

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『なぜ大国は衰退するのか』から


 『なぜ大国は衰退するのか ―古代ローマから現代まで』を読んだ。同書が訴えているのは、おおざっぱに言えば、次のようなことだ。「大国が衰退するのは、共通の理由がある。それは他国との戦争や蛮族の侵入ではない。財政の悪化だ」。
 同書が例として引用しているのは、ローマ帝国、大航海時代のスペイン、明、オスマントルコ、大英帝国、そして日本だ。他にも、現代のアメリカやカリフォルニア州なども検証している。
 うん、読んでいて、唸らされた。そうか、やばいじゃないか日本は。
 かつての大国は、みな極端な財政赤字が原因で、衰退し、そして国によっては滅びてしまった。滅びちゃったのだ。この地上からなくなってしまったのだ。果たして日本もそうなるのだろうか。
 そこでネットや書籍で、財政赤字が巨額に達した例を近現代で調べてみた。例えば同書で紹介している英国。英国の場合は、戦争により財政赤字を解消していた。これがひとつの解決策のようだ。戦争して、勝って、賠償金をふんだくって、赤字を補てんするのだ。しかしこの手は、現在の日本では使えないだろう。
 もうひとつ手があるようだ。それは踏み倒してしまうことだ。アルゼンチンやエクアドルなどの南米諸国が頻繁に使っている手だ。主に海外の金融機関からの借入金を踏み倒してしまうのだ。日本は、この手も使えない。なぜなら、国が借りているのは、海外の金融機関からでなく、国民からだからだ。
 そしてもうひとつの手がある。スーパーインフレの導入だ。これは実は日本がすでに使ったことがある手だ。敗戦直後に、日本の物価は約100倍になっている。当時の財政赤字の金額は国家予算の9倍程度だった。これをインフレで乗り越えた。
 今の日本の財政赤字は国家予算の10倍程度だから、敗戦直後よりも状況は悪い。
 もうこの最後の手しか日本には残されていないようだ。あるいは、滅亡。

 仮に物価を10倍にしたとしよう。そうすると1000兆円の借金は、現在の貨幣価値でいうところの100兆円になる。日本のGDPはおおざっぱにみて、500兆円だから、対GDP比で20%となり、EU加入条件の60%以内を大きくクリアすることができる。許容される範囲である。
 これは突然10倍にした場合で、実際には何年かかかるだろう。戦後は100倍になるまで、4年程度経ている。その間に国債の償還もあるだろうし、物価変動型の国債も発行しているので、話はうんと複雑になる。が、まあ素人の概算ということで、勘弁していただきたい。
 ではこの消えてしまった、政府債務残高は、どこに行ったのか、あるいはどこから補てんされるのかというと、日本に現在、蓄積されている金融資産からだ。よく出る数字で、国内金融資産残高1600兆円というやつからである。
 この1600兆円の内訳を見る。預貯金が55%、保険・年金が28%、株式が7%、ほか投資信託や債券がちょろちょろである。
 株や投信は、ある程度、物価とリンクしているから、ダメージは少ないだろう。問題は預貯金と保険・年金の部分だ。ここに資産を集中している人は、すっからかんになる危険性がある。
 かりに物価が10倍のインフレになった場合、預貯金や年金、保険の価値は10分の1になる。例えば1000万円の貯金がある場合は、100万円(価値として)になってしまい、3000万円の生命保険に入っていても、300万円(価値として)になるということだ。
 つまり日本国内にプールされている金融資産を、財政赤字の補てんにすり替えるのだ。こうして政府は巨大な赤字を解消する。
 うーん、こわい話ですね。

 この本を読んでから、あわてて海外ETFについて調べ始めた。そうしている間に、円安はどんどん進むので、気が気ではない。

 ただ良いこともある。それは金利固定で借金をしている場合だ。我が家は、まさにその例である。この家は、30年の固定金利で購入した。かりに物価が10倍になれば、家の価格は10倍になるのに(hopefully)、借金は10分の1になるのだ。
 預貯金はすみやかに海外投資に置き換える。保険や年金の部分は資産の目減りを回避することはできないが、借金をしていれば、その分で多少の穴埋めはできる。傷はそれほど受けないで、済む(かもしれない)。

 このように国が借金まみれになったのは、年金や医療保険などのエンタイトルメントが不可逆的に増加しているためだ。それなのに、ほとんどの政党は、未だに社会福祉の強化を政策にかかげている。無責任極まりないが、これは国民がそう望んでいるから、仕方がないともいえる。民主制の構造的欠陥なのだ。この欠陥に対応する手も、あることはあるようなのだが、説明が難しいので、今回は触れない。興味のある方は、同書で確認いただきたい。
 

逡巡


 ついに11月はブログを3回しか更新しなかった。たしか2週間ぐらいつづけて更新しないと、FC2では広告がでかでかと載ってしまうんじゃないか。それだけは、避けたい。お気づきかどうか、僕のブログには広告は掲載されていない。ちょっとテクニックを使って、広告が掲載しないようにしているのだ。こんなふうに威張って書くほどのことでなく、ちょってネットで調べれば、やり方がどこかに掲載されているはずだ。興味のある方は、チャレンジしてみてください。とにかくそんな感じで、広告がないことをちょっとした誇りというか、読者サービスと考えているので、自分の怠惰から、広告が自動的に掲載されてしまうのは、避けたいのだ。

 さて、なんでこんなにブログを書かなくなったかというと、以前も書いたことがあるかもしれないが、書くことがなくなってしまったからだ。別に今までと同じように、仕事をし、三食食べて、7時間ぐらい寝て、ウォーキングをして、週末は買い物に出て、本は以前と同じペースで読んでいて、行動面では変わったことはあまりない。変わったのは、気持ちである。
 もう狼少年のごとく、今年中には何かを出版するという一年の目標は、自分でもうんざりしている。また、言っているのかという感じだ。でも心の中では、もちろんその気持ちは変わっていない。むしろ強化されている。
 現在、2つの出版社に翻訳企画をもちかけている。どちらとも今のところ、検討中という段階だ。経験から、出版社はせかしても、無名翻訳者の企画書を読んでくれることはないことは分かっている。僕らができることは、ただ待つだけだ。
 気持ちの変化は、翻訳についてのものではない。オリジナル書籍の執筆へのDesireが、どんどん自分を覆い尽くしてきているのだ。
 しかし、このブログでは執筆に関しては、具体的な記述をおこなっていない。それは僕は実名を明かしているし、あんまり赤裸々な失敗談を綴りつづけることに、やはり恥ずかしさをおぼえるからだ。
 この3月から、出版社等が公募する企画に、7つ出して、4つ落選している。のこりの3つは審査中である。
 書きおわったときは、それなりに自信がある。とくに一番最近落選がわかったものは、相当自信があった。落ちたことがわかったときは、もうがっかりしすぎちゃって、、、。うん、とくに何かをしたわけではないが、とにかく落胆した。
 今、読み返すと、たしかになあ、と思う。瑕疵がいっぱいだ。
 年内に少しでも結果が出せればと思っていた。でももう、年内は可能性ゼロである。
 それで、ブログが書けないでいた。一番、いま興味のあることが書けないので、ネタがなかったのだ。

 その過程を、具体的に記せば、今までのペースで書けると思う。
 新年を迎えるあたりで、もうカミングアウトしちゃおうかなあ。うん、でもやっぱり恥ずかしい。逡巡している、今日この頃である。
 

プロフィール

山本 拓也

Author:山本 拓也
職業:翻訳者
過去の職歴:HSBCを経て産経新聞社
家族:妻、フクちゃん(猫オス 3歳)、大吉くん(猫オス 2歳)
住まい:逗子

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