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青果市場でプロレス観戦


 前回のブログではかみさんが風邪をひいたことを書いたが、その後僕もひいてしまった。彼女の風邪が治ってからしばらくしてからだから、多分うつされたのではないと思う。
 最近、あまり風邪をひかない。ひさしぶりにひく風邪はしんどかった。風邪をひいたら、何を置いても寝ること、これに限る。そう思って、ふとんに入ったのだが、なかなか眠られない。気分は悪く、羽毛布団をかぶっても寒くて体が震える。それなのに眠られないのだ。
 子供の時分は、まんざら風邪が嫌いでもなかった。一日寝ていられるのが、楽ちんで嬉しかったからだ。しかし歳を取ると、風邪すらも安眠をもたらしてはくれないのか。寒いし、苦しいし、頭は痛いし、眠られないし、今回は全然風邪を楽しめなかった。もう、ひきたくはない。

 風邪をひいた理由はひとつ思い当たる。5月4日にプロレスを見に行ったのだが、その会場が寒かったのだ。
 プロレスは新聞社時代の同僚が誘ってくれて、かみさんと三人で見に行った。場所は茅ヶ崎の青果市場。
 青果市場でプロレスなんて、場違いな気がするが、ネットで調べたら、その場所では頻繁にプロレス興行が開催されていた。たしかに行くと、良い場所だった。とにかく広い(しかし寒い)。普通の体育館の倍以上はあるのではと思える広大な屋内スペースだ。普段は青果市場として使っていて、休みの日にプロレスなどに貸し出しているようだ。
 広いだけではない。なんとも雰囲気が、場末感が漂っていて、プロレス的だった。かなり古く、汚れている。毎日、野菜が大量に運び込まれ、大勢の人間が出入りしているのだから、汚くて当然。不潔というよりも、使い込まれている印象だ。その生活感がまた、プロレス的である。
 主な出場選手は、大仁田厚、藤原喜明、高山善廣、大谷晋二郎といったところ。大仁田主催の大会で、当然のごとく有刺鉄線電流爆破のリングで大仁田の試合は行われた。
 久しぶりにプロレスを見たが、総合格闘技とはまったく違う、長閑で娯楽的で、これはこれで楽しむことができた。
 試合を見ていくつか思ったことがある。ひとつはでかい選手はでかい。例えば高山などは、もし同じ職場にいたとしたら、それだけで話題になると思う。
 実はその高山だが、僕の職場にいたのだ。正確には別会社であるが、産経新聞社の関連会社にいたらしい。当時は知らなかったのだが、後から知った。彼は僕よりも三つ年下だから、知っていたら飲みにでも誘っていたかもしれない。
 そして一方、小さい選手もいる。ひとり気になった選手がいた。40歳からプロレスラーになったという藤井健一という選手だ。46歳で翻訳者になった自分としては、とても親しみを覚える。
 試合が終わると、一流選手以外は、雑用を行う。売店の売り子になったり、場内整備を行ったり。藤井選手も当たり前のように、場内で立ち動いていた。そこで声をかけて、少しの間はなしをした。そこで気付いたのだが、僕よりも小柄だった。筋肉の鎧をまとっているので、体重はずっと重いだろうが、身長は低い。170センチもないと思う。他の選手も、かなり小さい人がいた。昔のプロレスラーはみな大きかった。馬場やジャンボ鶴田、坂口は2メートル超、少し小柄な猪木でも190センチ近く。うんと小さく見えた藤波でも180ぐらいある。平均身長が伸びている現代の方が、プロレスラーが小型化していることが、興味深かった。
 そして大仁田について。遠くから見ても、近くから見ても、彼は正真正銘のナルシストだ。遠くからもはっきり分かる整形顔。やたらぱっちりとした二重が痛々しい。試合の後、ファンにサインをしているときのポーズも、表情も自己陶酔の極みを呈していた。好きな人はこれが、たまらないのかもしれない。
 自己陶酔のもうひとりの雄といえば、猪木だろう。猪木の入場シーンに、僕は思わず目頭が熱くなる。だから大仁田に、同じ気分を抱く人もいることはうなずける。
 芝居がかっていて、派手で、嘘くさくて、チープで、猥雑で。ビールを片手に野次を飛ばして。子供が会場を走り回っていたりして。庶民的でどこにもありそうで、実は非常な非日常の世界。久しぶりに見たプロレスはそんな世界だった。
 相当に楽しめたが、次に機会があるとしたら、防寒を装備して出かけたい。

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プロフィール

山本 拓也

Author:山本 拓也
職業:翻訳者
過去の職歴:HSBCを経て産経新聞社
家族:妻、フクちゃん(猫オス 3歳)、大吉くん(猫オス 2歳)
住まい:逗子

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